平塚西口診療所の人間力

中越地震が起きた時、家内は脊柱管狭窄症で、余りの激痛で苦しんでおりました。我慢しきれず、手術を受けましたが、6カ月以上激痛に耐え、太陽に当たらないでいると、精神的に異常になると言う事があるようで、メンタルに異常を来しました。俗に言うパニック障害です。


その時、娘の案内で平塚西口の診療所を知ったのですが、今回も特発性で、胸の痛みを訴え、御厄介になったのだが、この先生はたった一人でパソコン等使わず、採血も先生が行うと言う、患者の症状を手書きで紙に問診メモを書き、これをカルテとしている先生で、再診で訪れたら、確りと、13年前の状況を覚えておられ、びっくりすると同時に大変な人間力を感じたので一筆書かせて頂く事とした。

周辺の同年代の方もパニック障害はご経験がある事を知って、現代病の一つなのかと、胸を撫で下すと同時に80歳前後の、殊にご婦人の方々にはご留意を促したく思います。一番聞いたのは、デパス

と言う精神安定剤でした。

その晩は、皓三も寝つきが悪く、娘真喜子が呉れた、アルゲリッチのショパンのコンチエルトを聞き乍、ウトウトとした時、「お父さん胸が苦しい」と言う声で起こされた。如何にも苦しそうなので、

最初は何時もの貧血だと思って、砂糖を舐めさせ、足を高くしてみたが、一向に胸の苦しさは消えないので、オムロンの昔の血圧計で測ってみたら、上が200,下が110,脈拍が175と異常だった。

年齢が80も過ぎると、身体の機能は総体的に弱くなるもので、後で知ったのだが、似たような症状

は知人の間でもかなりいらっしゃることだった。

この頃の若い先生方は患者の顔も見ないでパソコンに向かった侭、患者に背を向けている場合が多いではないか。その点、こちらの平塚西口の診療所の先生はパソコンなど使わず、患者の問診を手書き

でカルテを作成なさっていた。



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